アイスランド1周旅行・ミーバトン湖とダイヤモンドサークル

アイスランド1周旅行の5日目。まず、この日は長距離移動から始まる。

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前日の宿泊地はヘプン。上の地図の右下あたり。一方、本日の観光地と宿泊先は、北部のミーバトン湖の周辺。つまり、一気に北上する必要がある。距離にして350kmぐらい。Googleマップによると、約4時間30分。

ちなみに、ミーバトン湖の周辺を囲うように観光スポットが固まっているため、これらのことを「ダイヤモンドサークル」って呼ぶらしい。

なお、この日は前日の氷河ハイキングの疲れのため、家を出たのは朝11時だった。超寝坊した。

どうやっていくか、それが問題だ

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単純に北上するだけならまあ問題ないんだけど、道中に難所がある

最短ルートは、1号線からそのまま直進して939号線(青い丸)に乗り、再度1号線に合流するルート。上の地図のルートがそれで、Googleマップもそれを指示してくる。

ただ、アイスランドでは、3桁の国道は道が整備されていない。なので、安全に行くのなら、海岸線沿いの1号線(赤い丸)をぐるっと迂回するルートを選ぶ必要がある。ただ、これだとずいぶん遠回りになってしまう。

939号線はヤバいという噂は、ほかの方のブログで見ていたし、以前にアイスランドを1周した友人にも聞いていた。一方で、1号線といえども、この辺は未整備の地区もぼちぼちあり、安全面では大差ないようにも思えた。

そこで、どちらの道をチョイスするか車内で緊急会議。結果、「夏だし、道もそんなに危なくないだろう」という安易な考えで、939号線を選んだ。んだけど…

 939号線は、ヤバかった。

939号線に入った瞬間、目に飛び込んできたのはこんな景色。…なにこれ、これが国道?道は未整備で、ガードレールなんてものはなく、横は未整備なので一歩踏み出せばスリップ or 転落必須。その割に、幅は車1台通るのがやっとで、対向車が来たら踏み外す可能性大。しかもしかも、完全なる山道で、アップダウンが超激しく、前が見えないほどの坂道ばっかり。

実際に、前を走っていた車がスリップしていた。車がスリップするの、始めて見たけど、あれは怖かった…。そこから我々も超安全運転になったのは言うまでもあるまい。

いや、天気が良かったからなんとかなったものの、雨や冬場なんかは完全にこれ死にます。ですので、もし皆さん行かれる場合には、当日の天気を見て、あと相当な覚悟をもって進んでください。

なお、道中にはかわいい羊さんたちがいっぱいいて癒された。

とまあ人生をかけたドライブも何とか終了し、無事に北部までたどり着いた。道中では、こんな映画に出てきそうな雄大な自然にも出会うことができた。南部とはまた違った景色。

黒い城・ディムボルギル

ここまでで精神的に完全にヘトヘトになりつつも、まずは北部最初の観光地、ディムボルギルへ。「ディムボルギル(Dimmuborgir)」とは、アイスランド語で「黒い城」を意味し、北欧神話ではここにサタンが降り立ち、悪魔のお墓を作った場所らしい。ちなみに、この黒い岩は、溶岩が堆積してできたとのこと。

下に降りると散策コースがあります。15分コースから2時間コースまで4種類ぐらいルートがあったんだけど、我々は15分コースに即決。笑

15分コースでもそれなりに見どころがあったので、十分だった。長いコースだと岩の上に登ったりできるみたいなので、興味と体力のある方はぜひ。

地熱地帯・クヴェリル

次に向かったのは、クヴェリルと呼ばれる地熱地帯。ここは地面のいたるところから硫黄が噴出しており、とんでもなく臭い。

下に降りてみるとこんな感じ。至る所で温泉と煙が噴き出しており、火山の力を感じることができる。その色合いも相まって、なんだかRPGとか映画の世界に来た気持ちになった。

地表の岩からもこんな感じでぶわーっと煙が噴き出している。その質感といい煙の吹き出し方といい、まるで作り物みたいだった。こんなのが実在するだなんて、地球ってすごい。

火山・レイルフニュークル

その後は、近くにあるレイルフニュークルという山へ。この辺りには地熱を利用した発電所があったらしい。40年ほど前にこの火山は噴火したらしく、わきにはその時の溶岩が固まっていた。

山の中腹辺りでは水が湧いていた。例のごとく、硫黄のにおいが強烈。

道のわきには、こんな不思議な光景が広がっていた。なんでこんなボコボコした形になって草が生えているんですかね?かわいいような、気持ち悪いような。

その後

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この日はアイスランド第2の都市であるアークレイリまで移動し、B&Bに宿泊。ここには2泊したんだけど、オーナーさんが翌日の観光ルートの行き方を教えてくれたり、その他も色々気にかけてくれて、めちゃくちゃ素敵すぎた。

今振り返って思うと、この日だけで島を1/4ぐらい走ってますね。そりゃ疲れるはずだわ。ただ、これまでとはまた違う景色が見れた(&あんな道を走るという貴重(?)な体験ができた)ので非常に満足だった。

明日は、まだまだ北部を観光します。

 

アイスランド1周旅行記