ベルリッツの体験レッスンに行ってきた話。

当方、仕事で英語を使います。日々の業務の50%ぐらいが英語。

ただ、メールや資料の読み書きがほとんどで、スピーキングやリスニングをする機会はほとんどない。それゆえ、一応TOEICは800以上あるものの、先日の海外出張でミーティングの内容に全くついていけず、置いてきぼりを食らう場面が多々…。これが非常に悔しく、英会話を習うことを本気で検討中。そこで、第1弾として、英会話で有名なベルリッツの体験に行ってきた、という話。

ベルリッツとは

特に当方から説明することもないぐらい有名な英会話スクールだけど、一応説明すると、マンツーマンで指導してくれる英会話スクールで、ビジネスに特化したプログラムを用意している。電車とかでバンバン広告を見る。

なぜベルリッツにしたかというと、特に理由はなく、単に有名だからというそれだけ。これだけ名前が知れているということは、それだけ洗練された教育をしているのだろうと思って、とりあえず行ってみることにした。なお、そんな状況なので、スクールの詳しい情報とか口コミとかは一切調べずに突撃した。逆に変な先入観を持たずに行けたので、それはそれでよかったかもしれない。

体験レッスンまでの流れ

まずはホームページから希望の日時を指定して申し込む。その後、電話 or メールでベルリッツの方からコンタクトがある。当方は電話に出られなかったので、メールでのやり取りでお願いした。深夜に申し込んだら、翌日の昼過ぎにはメールがあった。

体験レッスンの日時について、当方は日曜日の昼過ぎを指定したんだけど、第1希望はダメで、第2希望の少し遅めの時間帯で予約が取れた。申し込んだのがその日の3日前とかの急な日付だったので、これはまあ仕方ない。というか、そんな急な申し込みにも対応してくれてむしろ感謝。

当日

当日は指定された時間にベルリッツに向かう。なお、少し迷って5分ほど遅刻したのは内緒。(にもかかわらず、担当のお姉さんはそのことを指摘せず笑顔で対応してくれた。すみません…。)

受付で体験に来たことを告げると、担当のお姉さんが部屋まで案内してくれた。その部屋の机の上には「Welcome 〇〇様」みたいなウェルカムボードがあって、ちょっと感動した。我ながら簡単な男である。

その後、簡単なインタビューシートを記入する。シートの内容は「英語を使う頻度」「体験レッスンに来た理由」「目指すレベルとその時期・今のスキル(TOEICの点数とか)」等々。目指すレベルとその時期については正直深く考えていなかったので「未定」と記載したところ、ベルリッツ側からいろいろなプランを提案してくれた。

一通りシートに記載した事項を確認した後、ベルリッツのレッスン内容についての説明がある。ベルリッツでは文法に特に力を入れており、体験レッスンにおいてはできる限りフルセンテンスで回答する(例えば、「Where are you from?」に対して「Tokyo」と答えるのではなく「My hometown is Yokohama, and now I live in Tokyo.」といった形で答える)ことと、ミスセンテンスがあればその都度細かく指摘するのがベルリッツの特徴で、そういう趣旨だからいちいち突っ込みが入ってもあまり落ち込まないでね、と事前のフォローがあった。

体験レッスン

一通りのガイダンスがあった後、実際の体験レッスンに入る。まずは簡単な会話で当方の英語レベルを把握し、その後に実際の教材を使ってレッスンを行う、という流れだった。ちなみに、トータルで35分。

イントロダクション

まずは自分のことについて質問されるので、それについて答えていく。

質問内容は「なぜ英語を始めたいと思ったの?」「自分の英語の強みと弱みはどこにあると思う?」という英語スキルに関する質問や、「どんな仕事をしているの?」「どこに住んでいるの?」「趣味は何?」といったまあよくある質問だった。質問とそのやり取りにおいては、講師の人の進め方がすこぶる上手く、こちらが上手く答えられるように誘導してくれるし、会話が途切れることないよう適切に話題を繋げてくれる。

教材を使ったレッスン

その後、実際の教材を使ったレッスンを行う。当方が海外出張に行ったということで、「今日のテーマは海外出張の際に使えるフレーズにしましょう」ということになった。おそらくだけど、上記のイントロダクションでなんとなくレベルを把握して、適切な教材を選んでくれている模様。

まずはリスニングを行う。あらかじめ講師の人から「今から音声を聞いてもらうけど、この3点について質問するから、ちゃんと聞いておいてね」という指示がある。音声はオフィスでの2人の会話で、海外出張のスケジュールに関するものだった。

質問に答えた後は、いくつかのシチュエーション別の質問に対してどう答えるかを学びぶ。例えば、「ひどい海外出張だった」という表現について、「It was terrible.」だけではなく、「It was unbelievable.」とか「It was very tough.」といったいいかえられる表現を教えてくれる。

その他、いくつかの質問に対する答え方としてそれぞれキーフレーズを教えてもらい、それを活用する練習を行いました。聞いたことのないような表現ばかりで、非常に勉強になった。そして、最後にこれらのフレーズを使ったロールプレイをして、終了。

レッスン終了後

レッスンが終了すると、講師の人のレベル判定がある。ベルリッツでは10段階用意しているらしいのですが、当方はレベル6という判断だった。担当のお姉さんいわく、大体の人がレベル2~4で始まるらしく、6と判定されるのは英会話スクールや留学の経験者が多いそう。当方はどちらもそんな経験はないと述べたところ、「すごいですね!」と言ってくださり、非常に上機嫌になった。まんまと策略に乗せられ、相変わらず我ながら簡単な男なのである。なお、結果は「語彙力」「リスニング力」といった感じでそれぞれスコアで表示してくれるんだけど、当方はやたら「自信」だけ低かった。苦笑

そして最後にスクールのシステムや料金について説明があり、終了。便利だなと思ったのは、2校舎まで通う校舎を登録することができるので、例えば「平日は会社の近くで」「休日は自宅の近くで」という使い分けができる。これは働く側としては非常に助かる。

そんな感じで、体験レッスンが終わりました。トータル90分ぐらいだった。

感想

という感じでドキドキの体験レッスンでしたが、感想を述べてみる。

よかったところ

自然に話せる環境を作ってくれる

上述の通り、講師の方は笑顔でとても話しやすく、何より話の振り方や話題の広げ方が凄い上手。例えば「サッカーを見るのが趣味です」と言ったら、「僕もそうなんだよ!出身がロンドンだからプレミアリーグをよく見るんだけど、ロンドンには行ったことある?」みたいな感じで、自然に次の話題に移りつつ、色々な表現の英語を自然と要求される。

これはさすがにうまく教育されてるな~と感じた。いや、マジで英語云々の前にそのコミュニケーションスキルを教えてほしいわ。

モチベーションを上げるのが上手

例えば「こういう場合はどういう答えをしますか?」と質問されたときに、見当外れの答えをしてしまったとしても「なるほど、そういうシチュエーションもあるね!でも、例えばこういう状況ならどうかな?」といった感じで、否定するのではなく自然と軌道修正をしてくれる。この辺りは欧米式の教育だな~と感じた。学ぶ側からするとモチベーションを保ちながら進められるし、発言することが億劫じゃなくなるので、英会話としては非常に適切な教育方法っすね。

イマイチだったところ

メモを取る余裕がない

講師がキーフレーズや単語について板書してくれるんだけど、あまりメモしている余裕がなかった。学ぶことも非常に多いので、それを全てメモしているとそれだけで結構な時間を使ってしまう気がするけど、それはもったいない。

ただ、これは、当方があまりメモをするそぶりを見せなかったせいもあると思う。実際、メモを取っているときはちゃんと待ってくれてたから。また、実際のレッスンでは教材をベースにやるので、状況は違うのかもしれない。

文法の訂正があまりなかった

「文法には細かく指導します」と言われた割には、あまり訂正はなかった。当方の英語はめちゃくちゃなところもかなりあったんだけど、基本的にスルーというか、意図が伝わっていればOK、という感じだった。

ただ、これもレベル判定のためにあえてスルーしていたのかもしれない。実際、レッスンの最後のパートではそれなりに指導されたし。ここは、実際のレッスンでどれぐらい異なるのかが気になるところ。

で、どうする?

感想としては、非常に満足した体験レッスンだった。35分ぶっ通しで、しかもマンツーマンで英語を話し続けるというのは非常にいい訓練になる。

また、レッスンだけでなく受付や接客の雰囲気も非常に満足だった。押しつけがましいセールスやその後の勧誘電話等も今のところなし。なので、こういう意味でも信頼できるのかなあと思う。

ただ、ベルリッツはそれなりにお値段がする。1レッスン6000~7000円前後で、ランクアップまでには大体平均が50~80レッスンぐらいなのと、別途教材費がかかるので、総額で50万は軽く超えてくる。当方の場合、ボーナスが軽く吹っ飛ぶ。

ですので、いきなり入会はせず別の英会話スクールもいくつか見てから決めようかと。