三井住友VISAカードに新たな非接触型決済方式が搭載されるらしい。そのお話。
Visaのタッチ決済
Visaは、クレジットカードの決済方法として、非接触型のタッチ決済機能を独自に展開している。
その名も「Visaのタッチ決済」。直球過ぎるネーミング。一昔前までは「Visa Pay Wave」だった気がするんだけど、やめたんだろうか。
決済方法はSuicaとかと同じで、カードを端末にタッチするだけ。メリットとしては、
- サインやPIN(暗証番号)の入力がいらないのでスピーディー
- カードが店員さんの手に渡らないので、不正等をされるリスクが減る
というあたり。
使えるメジャーな場所としては、ローソン・マクドナルド・TSUTAYAあたり。
FeliCaとType A/B
日本で非接触型のタッチ決済といえば、SuicaとかiDとかEdyとか。これらはFeliCaというシステムを使っている。FeliCaは決済速度が極めて速い一方で、コストが高く日本でしか普及していない。最近は海外でも展開しつつあるらしいけど。
一方で、この「VISAのタッチ決済」はISO規格のType A/Bに準拠している。この規格は海外では結構普及しているので、海外でそのまま使えるというメリットがある。一方で、反応速度はFeliCaには及ばない。まあお店の会計とかであれば支障はないけど。
ロンドンでは改札でそのまま使えたりするらしい。確かにオイスターカード(ロンドンのSuica的な)はType A/Bだもんな。便利
三井住友VISAカードに搭載
で、この「Visaのタッチ決済」が三井住友VISAカードに搭載されることになった。
https://www.smbc-card.com/company/news/news0001437.pdf
三井住友カードといえば、ドコモと一緒にiDを普及させている。これもどうなるのかと思いきや、
ソニーの多機能ICチップ(FeliCaおよびType A対応)も対応しますので、iD一体型カードにも搭載することが可能です。
だそう。つまり、1枚のカードに「VISAのタッチ決済」と「iD」の機能が両方搭載されることになるんすね。
三井住友カードとドコモについては、提携関係の見直しが発表されている。
報道発表資料 : ドコモとSMBCグループの新たな事業協働に関する合意書を締結 | お知らせ | NTTドコモ
解消ではなく「新たな事業協働」に向けたものらしいので、今後の動向も注目。
その他のキャンペーン
上記に合わせて、結構色々なサービスとキャンペーンを打ち出してきた。
ポイント5倍
2019年3月1日以降、一部のお店で三井住友カードを利用するとポイントが5倍になる。
いつもの利用でポイント5倍!|クレジットカードの三井住友VISAカード
対象店舗は上記の通り。コンビニとマクドナルド。ちなみに、決済方法は上記の「VISAのタッチ決済」だけでなく、普通のカード決済やiDの利用でもOKとのこと。
三井住友カードは基本の還元率が約0.5%なので、これらのお店で使うと2.5%に。例えばローソンだとdカードの方が3%割引+1%ポイントなのでdカードの方がお得になるけど、ローソン以外にもこれらのお店を万遍なく利用する場合には、汎用的な高還元率カードとして便利かもしれない。
カード利用で20%大還元キャンペーン
新規入会+アプリログインで、利用金額の20%(最大1万円)がキャッシュバックされる。
カード利用で20%大還元キャンペーン|クレジットカードの三井住友VISAカード
まあ、金額的にも、普通の入会キャンペーンの類っすね。むしろ5万円以上利用しないと満額もらえないのでちょっとアレかも。
タダチャン!
50回に1回(2%)の確率で、利用金額がタダになる(最大10万円まで)というもの。某PayPayのキャンペーンに似てますね。こちらも 新規入会+アプリログインが条件。
タダチャン! ~抽選で50回に1回の確率でタダ(上限10万円まで)になる~|クレジットカードの三井住友VISAカード
見た感じ、抽選で当選した決済のみが無料になるっぽい感じなので、例えば100円の決済と10万円の決済をして、100円の決済の方が当選したら何とも言えない虚しい気持ちになりそう。
雑感
三井住友カード自体は、特筆すべきことのない「普通の」カード。ただこの「普通」っていうのが意外と大事だったりする。やっぱり銀行系ということで安心感はあるし、iDとかその辺も便利だったり、今回の「VISAのタッチ決済」導入のように、良くも悪くも時代の潮流を踏まえた対応をしている印象。
なので、初めてのクレジットカードにはちょうどいいし、あとはポイントとかマイルとかに疲れてきたら、持ってもいいかもしれない。そんな感じっす。