au端末は海外SIMを刺して使えるか。

モバイル関係の記事が続くんですけども。

MVNOと3代キャリアを比較した結果、自分の使い方ならauにしても大差ない、というか機種変更するならむしろ得する可能性があることが分かった。

今の端末もまだ使えるんだけど、おサイフケータイがついてなかったりで地味に不便。なので、これを機にauにMNPするのもありかなーと。

そこで1つ気になったのが、auは回線が色々と特殊なため、そこから発売される端末も少し特殊であるというところ。日本国内で使う分には気にならないんだけど、果たして海外に持って行ってそのまま使えるか？というのが気になったので調べてみた、という話。

今まで、海外旅行の際はWi-Fiをレンタルしていた。ただ、こないだのスペイン旅行やマレーシア修行において、スマホに海外SIMを刺して使ってみた。

で、これが本当に便利で。荷物が1つ減るし、ルーターの充電を気にする必要はないし、何より普段通りスマホが使えるっていうのは意外とストレスフリー。

で、今後も出来ればそういう使い方をしたいなあと。

ただ、au端末はデフォルトではSIMロックがかかっている。

SIMロックというのは、自社のSIMしか使えないように制限すること。なので、ロックがかかっている状態だと、他社のSIMを刺しても使えない。よって、これを解除する必要がある。

この解除自体は、ネットでさくっとできるらしい。しかし、SIMロック解除は機種変更から101日目以降でないと申し込めない。

そのため、機種変更した後すぐ海外に行くような場合は、海外SIMを刺しても使えない可能性がある。（検証していないので知らない。）

この日数制限、もうちょい短くてもいいと思うんだけどなあ。

次に問題になるのが、SIMロックを解除したといっても、全てのSIMが使えるようになるわけではない、ということ。

というのも、各電話会社の電波はそれぞれ特定の周波数（バンド）が割り当てられており、そのバンドに端末が対応していないと、SIMを刺しても電波を受信できない。

通常、グローバル版のスマホであればほぼ全てのバンドをカバーしている。ただ、厄介なことに、各キャリアから販売されている端末は、乗り換えを防ぐためか自分のところのバンド以外は対応しないようにしていることが多い。

＊ただ、iPhoneはAppleのパワーか何かで、キャリア版でもほぼ全てのバンドに対応している。なので、SIMロック解除をすれば海外でそのまま使える（はず）。

ここで、au版Xperia XZの対応バンドを調べてみる。

auのネット通信回線は、Band 1、11、18、26。なので、それ＋αにしか対応していない。

ただ、上記は国内での話で、どうやら海外SIMの場合はより広めのバンドに対応しているっぽい。

このサイトによると、Band 1、3、5、7、13、17、18、26、28、38、39、40、41、42と、国内より広めになっている。

とはいっても、auは正式にこれを公表していない。だから、もしかしたら海外に持って行ったとしても、ソフトウェアで何らかの制御を加えており使えない、という可能性もある。（誰か検証していたら教えてください。）

docomoは、国内SIMと海外SIMでそれぞれ対応しているバンドを公表してくれている。

海外では、Band1、3、4、5、7、11、12、13、17、28、38、39、40、41、42。
Xperia(TM) XZ1 SO-01K : スペックとサービス・機能 | 製品 | NTTドコモ

なので、SIMロック解除をしていれば、このバンドなら使えるはず。

じゃあ、どの国ではどのバンドを使ってるのか？という話になる。

それは、以下のサイトが分かりやすい。

ざっくりいうと、アメリカ以外の国では、Band 3と7がメインの国が多い。なので、SIMロックを解除していればdocomo端末はOKで、au端末でも使える…かもしれない。

一方、アメリカはかなり特殊らしい。AT&TはBand 17が、VerizonはBand 13がメインらしいので、地域によっては繋がり辛いかもしれないけど、都市部であればこの2社なら大丈夫かもしれない。

結局、何が一番問題かというと、auが海外SIMの対応バンドを公表していないことなんだよなあ。この点が気になって、MNPに足踏みをしている。さっさと公表してくれれば助かるんだけど。

もっといえば、3大キャリアが対応バンドを引っこ抜くみたいなセコいことをせずに、グローバル版と同等にしてくれれば話が早いのに。

ともあれ、海外SIMの利用に重点を置くなら、素直にiPhoneにしとくか、グローバル版端末を輸入するのが確実ですかね。