なんか最近改定というか改悪というかが続いている。そのお話。
クレジットカードの海外事務手数料
クレジットカードを海外で利用した場合、その請求額は以下の計算式で算定される。
- 現地通貨×各ブランドの為替レート×各発行会社の海外事務手数料
例えば、1ドル=110円の時に100ドルの買い物をしたら、100ドル×110円=11,000円ではなく、ここに各クレジットカード会社の手数料が加算された金額が請求額となる。
実際の海外事務手数料のレート
大体、今まではどこの会社も1.63%(1.51%+税)だった。ただ、いくつか最近改定があったので、メモ。
三井住友カード
三井住友カードも、これまでは1.63%だったものの、今年の7月以降は2.13%(2%+税)となる。
「外貨でのショッピングご利用に伴う事務処理手数料」改定および海外旅行関連サービス拡充のお知らせ|クレジットカードの三井住友VISAカード
弊社では、お客さまの海外でのショッピング利用において、安心・安全・快適な決済サービスをご提供すべく、日々サービスの維持・強化を図ってまいりましたが、昨今の海外におけるクレジットカード取引の環境変化、および海外取引に関連するコストの増加などに伴い、従来どおりサービスの維持・強化を行うことが厳しい状況となっております。 つきましては、長らくの間、外貨でのショッピングご利用に伴う事務処理手数料を据え置いてまいりましたが、以下のとおり改定させていただくこととなりました。
ふむ。まあ分からんでもないけど、0.5%アップって痛いよなあ。三井住友カードの基本還元率が0.5%だと考えるとなおさら。
一応、値上げに伴っていくつかのサービスを拡充するらしい。
2019年4月以降、下記サービスを順次ご提供させていただきます。
- お買物安心保険(動産総合保険)補償対象期間を延長(90日間→200日間)…
- 海外渡航用品(WiFi、携帯電話、スーツケースなど)のレンタルサービス優待
- 手荷物宅配・預かりサービスの優待
- 空港ラウンジサービスにハワイの<ダニエル・K・イノウエ国際空港「IASS HAWAII LOUNGE」>を追加
うーん、何とも言えない感じ。お買い物安心保険は割とありがたいかもしれないけど、普通カードだと3回以上の分割払いじゃないと適用されない。そう考えると、普通カードホルダーがこれを活用できるケースってなかなかないかも。
dカード
当方も所持しているdカード。これも同じく7月1日から2.16%(2%+税)に値上げ。
dカード | 「海外でのご利用に伴う事務処理手数料」改定のお知らせ
まあ、三井住友カードとdカードは提携しているから、そう考えると当たり前なんだけど。
ちなみに、dカードもGOLD以上のホルダーに対して、ホノルル空港のラウンジサービスの提供を開始するらしい。dカードGOLDはドコモユーザーなら結構お得だから持っている人はいいかもしれない。
その他
MUFGカードは、元からVISA・Masterの利用分については2.16%。
MUFGカード 海外でのご利用方法|クレジットカードなら三菱UFJニコス
DCカードも元から2.16%。ちなみに、JALカードはVisa・MasterブランドはDCカードが発行しているのでこのレート。
DCカード 海外でのご利用方法|クレジットカードなら三菱UFJニコス
一方、JCBは1.6%と、この中では最安。ちなみに、各種提携カードもJCBブランドだと1.6%のことが多い。
海外でのカード利用上のご注意|クレジットカードなら、JCBカード
ちなみに、ソースが見つからなかったけど、AMEXプロパーは2%らしい。
そして、楽天カードは、VISA・Masterは1.63%、JCBは1.6%、AMEXは2%。
ご出発の前に 海外適応レート・手数料・限度額確認|楽天カード
雑感
今回は三井住友カードとdカードだけだったけど、他のカード会社もVISA・Master利用分についてはいつ値上げしてもおかしくない。JCBなら有利なレートだけど、どうしてもVISA・Masterに比べると利用可能は範囲が限られるからなあ(特にヨーロッパ)。
dカードは還元率が1%なところ、無駄に0.5%かかってしまうのは痛いよなあ。特に、VISAカードのサブカードとしてdカードを作った当方としては、割と困った。
当方の手持ちカードの中では、レートだけを見るなら、可能な限りJAL Suica(JCB)で決済して、それ以外は楽天カード(Master)で決済するのがベストなのかな。楽天カード、対応が未知数だから海外で使うのは割と怖いけど、うーん。
まあ、100万決済して5000円変わってくるレベルの話なので、そんなに大きな話ではないかもしれないけど、頭の片隅にはとどめておこう。